
縫うのは手縫いで薄く漉くのは包丁で手漉きすれば、機械なしで鞄は作れる。
でもそれは趣味の世界であって、仕事で鞄作るにはミシンと漉き機は最低必要だ。
特に漉き機がないとお話しにならない。
漉き機は使うたびに刃を研ぎながら使う。
その時の火花は線香花火の火花のよう。
鞄に使う厚みの革を漉くには何の問題も起こらないけれど、
これが革小物を作る時の厚みを漉くとなると相当デリケート。
なので革小物を作る時は専門の漉き割り職人さんに頼んでいる。
ル・ボナーの場合は大阪西成の山西さん。

今久々に小銭入れ付き折り財布を作っているけれど、
内側もオール革で薄く丈夫に作るには、
割のギリギリの厚みである0.3mmを多用する事になる。
その上その厚みの渕を斜め漉き。
このレベルの割り漉きになると、工房内の機械では無理だ。
と言うよりその技術はボンジョルノにはない。

その厚みの革だと簡単に破れる。
でも強度のかかる部分は革二枚べた貼りすると何倍もの強度を持つ。
0.3mmを二枚ベタ貼りした方が10mm厚の革一枚より丈夫だ。
カード段などはそうしないとこの薄さと丈夫さは生まれない。
この小銭入れ付き折り財布は多くのメーカーで同じ用途の財布を出しているので、
ル・ボナーでは作るのをやめる方向で考えていて久しく作っていなかったけれど、
やん事なき理由から今回小ロットで工房内制作をしています。
クリスペルカーフの黒とブラウン。それと特別な革で。店頭にも少し並びます。
結構楽しみながら夢中で作っています。
それにしても0.3mm割で渕斜め漉きを苦もなくやってのける技術に感動します。
そんな市井の職人さんたちに支えもらっている事に感謝しながら作り続けています。
長財布でしたら予約します。
黒を希望します。
Re: ボンジョルノ より
ごめんなさい。
小銭入れ付き折り財布のみです。