
ヨーロッパ周遊旅行にこのポーチ・ピッコロを持って行った。それまで使っていたポーチ・ピッコロの試作品だとやはりサイズが微妙に足りなくて、中の豪華仕様の区分け出来る長財布部分固定の仕様も融通が効かなくて使いずらかった。試作品より高さを1センチ増やし、内側も区分けを最小限にシンプルに仕上げたポーチ・ピッコロの仕様は正解だと改めて旅行で常時酷使する状況で使っていて思った。
一昔前いっぱい収まる幅広のメンズポーチが流行った。ル・ボナーの製品だと「サントス」がそのタイプ。それを小脇に抱えて持つのだけれど、どうもオジサン臭く見える。それでもいっぱい収まるメンズポーチが良いと思う人にはそれで良いのだろうけれど、それだけの量を入れて持ち歩くのであれば、ハンドル付きのブリーフケースに入れて持ち歩く方がスマートではないかと内心思っていた。そしてそんな巾広のメンズポーチを持っている人を見かける事も少なくなった今日この頃。
しかしポーチは便利なバッグだ。大きなバッグの中に収まるサイズで、単体でもスマートに持てるメンズポーチならあると便利だ。最小限の身の回り品を厳選して収めて持ち運べるサイズと仕様を持ったメンズポーチを私なりに考え抜いてこのポーチ・ピッコロのカタチになった。

スマートでコンパクトなサイズバランスを考え、無駄なスペースを生まない縫製のパターンを思考し、合理的な考えから生まれたこのカタチなのだけれど、結果的にチャーミングな表情持ったフォルムにもなった。

この内装のシンプルさが見た目よりいっぱいの品を収める事の出来る秘訣。
使い方自由自在。コンパクトサイズでありながら、工夫次第で驚くほど無駄なく収まるサイズバランス。それを可能にした中にも外にも出っ張りが出ない縫製方法。この部分が一番苦心した。パターンの修正を繰り返して何度もサンプルを作り、この組み上げ方法に行き着いた。

私はこんな感じで収めて使っている。
紐財布は蓋を後ろに曲げて口元開放状態で収めると使いやすい。
上品で上等なクリスペルカーフのポーチ・ピッコロ。
お手入れ次第で特別なエージング楽しめるブッテーロのポーチ・ピッコロ。
傷付きにくくソフトな質感のシュランケンカーフのポーチ・ピッコロ。
メンズポーチのスマートな使い方を提案したくて、ル・ボナーが考えたカタチです。
待ち遠しいピッコロ!
実際ご自分でお使いになって、サイズや仕様を考えられていて ますます魅力を感じます! 制作されている方との 距離も近く感じられてうれしくなっちゃいます。
紐財布はかっこいいとは思っていましたが、失礼ながら 手に入れるところまで思いませんでした。 が、が~ん、この写真を見てにわかに興味がわいてきました。 スカイの紐財布が欲しいと… ボンジョルノさんのように持ってみた~いと。
Re: ボンジョルノより
少し厚みがある紐財布はこのスマートなピッコロに入れて使うには向かないと思っていましたが、蓋を折り曲げて収納して使うと大変便利な事に気がつきました。
スカイ色の紐財布はまだ店頭に残っております。
ご思案くださいませ。