ル・ボナーの一日
万年筆くらぶ会長中谷でべそ氏の素顔
2008年10月16日
「アファンの森で語る会」で万年筆くらぶ”フェンテ”の中谷でべそ会長と再会した。
去年の「美女とランドセルを背負ったオヤジたちのイタリア珍道中」以来1年少しぶり。
柔らかで優しいロマンチストのでべそ会長は素敵です。
私は1年半ほど前に、
イタリア旅行に一緒に行った3人のオジサンと大井の頑固職人Mさんの4人から
特殊なショルダーバッグの制作を依頼されているのですが、まだ作っておりません。
この4人は万年筆と同じぐらいカバンが大好きなオヤジたちなのだ。
4人のこだわりおやじに「オォ~これは凄い~!」と感動させるようなカバンを作ろうと
思えば思うほど作れない症候群の迷路に入り込み、そのまま時間が経ってしまいました。
そのため私は今回のこの会に参加するのが怖かった。
案の定、古山万年筆画伯は少し冷たい。しかたない、私が蒔いた種が原因。
そんな不義理な私ですが、でべそ会長は優しい。
神戸に戻ったら、その優しさに報わなければ。
でべそ会長は「万年筆はあまり持っていない」とよく言う。
モンブランのヘミングウェイのプレミア価格の高騰の要因の一因、
でべそ会長の4本のヘミングウェイのお話は有名だし、万年筆についての知識は深く広い。
でもイタリア旅行の時も万年筆ではなく、
ピックスをTAKUYA君のグリマルディーペンケースに入れて持って来ていたし、
万年筆は普段あまり持ち歩かないそうだ。
私は嬉しがっていつでもいっぱいの万年筆を持ち歩くに比べて大人です。
本当にそんなに持っていないかもと思ったが、そんな事はなかった。
モンブランのテレスコープに強い興味を持っている事を話すと、
でべそ会長もモンブランのテレスコープが大好きだそうで、話は盛り上がった。
会長も持っておられるか?と尋ねると、
テレスコープの149も146も多本数持っているし、
それ以前のモンブランもそれぞれ多本数~!。
気に入ると多本数同じ種類の万年筆を所有するそうな。
つまり多種類は持っていないけれど、いっぱい持っているのだ。やはり。
そんなに同じ種類の万年筆をいっぱい持っていても大変だろうから、
146と149のテレスコープを私が適正価格?でお譲り頂いて
面倒みますからとアプローチし続けた。しかしその気はないようであります。
テレスコープは水を入れて保存するそうです。
でべそ会長のようにさりげなくマニアックというのがカッコ良い。
私にはそれが出来ない。いつまでもボンジョルノであります。
ボンジョルノ松本の名付け親がやっとわかりました。
誰だろうとず~っと考えていたのですが、古山万年筆画伯です。
彼はあだ名をつける天才であります。
起きた事件を大げさに可笑しく演出する天才でもあります。
そのネタにされやすいでべそ会長やボンジョルノであります。
今回でべそ会長がTAKUYA君の作ったグリマルディー・ペンケースに入っていた筆記具も、
万年筆ではなくてダンヒルの3色ボールペン&シャープペンシル。これ良いでしょうだって。
もう騙されない。万年筆も本当はいっぱい持っている事がわかった。
モンブランの傑作シャープペンシル・ピックスだけではない事も。
でべそ氏は彼の流儀で、モノを愛し遊んでいる。そのさりげなさが素敵です。
私は遅くはなりましたが、ヘンテコなショルダーバッグに取り掛かっております。
不思議なサイズのショルダーバッグです。マチがアンバランスに幅がある。
作りながら分かってきました。ランドセルのバランスなのだということを。
多くの人は幼児期の思い出を、記憶の片隅に残したまま大人になり年老いてゆく。
ランドセルの存在は、大人の遊び心や趣向に影響を与えているようです。
そう考えると作るのが面白くなってきた。
お待ちいただいている四人のお歴々の皆様、
このバカをお許し頂いて、もう少し待っていてくださぁ~い。
Le Bonheur (21:38) | コメント(2)
Comments
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Re:めだか さん
お久しぶりです。アファンで会えると思っていたのに大変残念でありました。今回は画伯はテンションが低くて、万年筆の話はでべそ会長としか出来ませんでした。めだかさんが参加しておられたら、もっと盛り上がったと思います。来年は是非参加してくださぁ~い。
ご無沙汰しています。
でべそ会長も画伯も存じ上げているだけに、楽しく読ませて頂きました。
そんなに持ってないよぉと言いながら、持ってるペンは良いものばかり。こだわりの大切さを、私も何度か教えていただいています。
そのうち、「これ、いいよぉ」が始まると大変です。もう、気になって欲しくてたまらなくなります。病原菌を撒き散らすのも、さすがにうまい。
•••でも、何だか豊かなんですよね。
ああ、一緒に飲みたかったなあ。