ル・ボナーの一日
やっと完成しました太ダレス
2008年01月21日
太ダレスがやっとこさ完成しました。
お待ちいただいていたお客様の皆様。本当にお待たせしてごめんなさい。
いつもは年末の恒例行事の太ダレス作りが年を越してやっと完成。これで正真正銘2008年がこれから始まる感じであります。
前回からすべての厚みを変更して、今年は前回以上に厚みを増やしました
使い込んで革がやせてきても、新品の時より良い感じになるであろうことが想像できます。
そのため曲げたり縫ったりする時、体力使うし指はわなわなしながら縫ってます。
50を過ぎた私にはきつい。でもこれが完成する時、一番充実した気持ちになる。
カバン作りしていて良かったぁ~。
今回お店に並ぶのは、ブッテーロの黒とワイン、それとB5サイズの可愛い太ダレスがブッテーロの黒で、B5サイズの細ダレスがブッテーロのワインでそれぞれ1本ずつ。
黒の太ダレスは2本お店用に作ったけれど、昨日東京から来られたお客様が購入されたので、それぞれ1本ずつということになりました。いつまで飾っておけるかなぁ~。
ル・ボナーのダレスは縦と横のバランスが一般的な比率だとアンバランス。四角に限りなく近いバランス。それを良しと思ってやっている確信犯。このバランスでもおかしく見えない工夫を駆使して、これからもル・ボナーのメンズバッグの縦横の比率はこれでゆきます。
太ダレス・B4サイズ 157,500円
B5サイズ 147,000円
細ダレス・B5サイズ 126,000円 です。
細ダレスのB4サイズもオリジナル錠前が完成して次回作る時から、トップの枠は手縫いして137,000円での販売になります。現行品はブッテーロの黒が1本だけになっているので作りたいのですが、オリジナル錠前が出来るまでは我慢、我慢。
今回作った太ダレスのオーダー品の中で、1本変わったタイプの太ダレスがあります。
まるで表革を薄く割った時にでる床革のような革のダレス。
床革ではありません。れっきとしたバタラッシー社のバケッタ製法の革です。ミネルバリスシオの表面を擦った革で、一般的にはヌバック革なのでしょうが、どう見ても床革のような風合い。
使い込むとミネルバと同じように、素晴らしいエージングが期待できるらしい。
小物ではポーターなどのブランドで使われていて好評らしいけれど、カバンで使ったというはこれが初めてかもしれません。どんな風な経年変化をするか興味津々。他人事のようですが、私もわからない。
勇気ある注文主に乾杯。いい感じにエージングするなら、これからも使います。
Le Bonheur (22:00) | コメント(4)
Comments
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パパスのタカギ さん
このプエブロという革は独特です。カブセ式のブリーフケースを作る場合フタのカーブした部分がプールアップした革の多くに現れる問題点の起毛が起きる不安はありますが、その問題が起きないようであれば、新しい錠前が出来た時カブセ式のブリーフケースをこの革で作ってみるのも面白そうですね。 -
ついに完成ですね。来週が楽しみです。
いただいた断片をいろいろ触ってみると極めて不均一な変化をしています。長年使い込んだ禿げた革との趣が出るような気がします。
茶の太ダレスも約4年を経過して着々と育っており益々愛着がわいていて、服に合わせて使いわけをを想像しつつ、楽しみにしています。
では来週末に!! -
taka さん
来週来られるのを楽しみにお待ちしています。
やはり、中折れ帽で来るべきです。神戸はそれが似合います。
床革のように見えるダレス、素晴らしい味わいを感じる革ですね、この革を使ってグラスを造るってどうなんでしょうか?すごく興味深深です。