ル・ボナーの一日
レジェボストンは使い勝手の良い鞄
2007年05月24日
今日は休日返上で仕事してました。仕事がいっぱい、工房もゴチャゴチャ作りかけの鞄で収拾がつかない状態であります。一段落したらかたずけをしないといけません。すぐにゴチャゴチャになるのは目に見えて明らかだけれど。
一年以上待っていただいていたオーダーのレジェボストンが出来上がりました。
作るたびにこのボストンバッグは使い勝手がすこぶる良いなぁ~と思います。強い自己主張はしていないボストンバッグなのだけれど、ちょっとした工夫が良いバランスで調和していて、使ってみて使いやすさを実感していただいて愛着深める鞄だと思います。
まず軽いということ。大きなボストンバッグでありながら、今回作ったフラスキーニのパペーテ革のタイプは1キロ弱です。革のボストンバッグで強度を保ちながら1キロを切るものに仕上げた工夫は、偉いでしょう?褒めてやってください。
それとマチサイド部分をY字に絞り縫う工夫で、独特のバランスのフォルムに仕上がりました。使い勝手も格段向上した大きな要素です。このY字に絞り縫う位置は試作を繰り返す中で見つけ出した苦労の結果であります。ハミがやったのですが。
マチトップ部分の両側には長い財布が納まるファスナーポケットが目立たずありますので何かと便利です。
工夫とデザインのバランスが絶妙のボストンバッグだなぁ~と自画自賛。
シュランケンカーフのチョコ色で作ったレジェは、パペーテの1,2ミリ厚に比べて質感を大事にしたいと考え1,8ミリ厚で作り、内貼りがピッグスキン指定だったので少々重たく出来上がりましたが男性が使うので十分許容範囲。思った以上に質感のあるレジェに仕上がりました。
このレジェボストンはお店にも並べておきたい品なのですが、今回はオーダー品のみの生産となってしまいました。今度作る時は是非お店にも並べたいと強く思っています。
紳士モノのカバンは、メンズの洋服や靴と同じように、セオリーに準じたデザインの中で、個々のセンスでアレンジした品を求められるお客様が多い。
それに比べ婦人モノは自由にデザインして、その後セオリーを合わせていく。
どちらも面白い。だからこれからも両方やっていきたい。
Le Bonheur (22:09) | コメント(2)
Comments
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orengeさん
レジェボストンが出来上がったとたんに注文を受けてしまいました。1年先でもいいからとのことだったので受けました。次回生産する時はお店に並べるレジェも一緒につくります。
この鞄の形がスキですね。なんだか何年もつきあった感じがしてきて,鞄なのに他人じゃないような気がします。もう何年も側にいたような・・・・