ル・ボナーの一日

今年最後に登場は「ポーチ・ピッコロ」

2016年12月25日

今年も後一週間。ル・ボナーの今年最後を飾るのは「ポーチ・ピッコロ」です。もしかしたらこのル・ボナー製品の中で一番人気かもしれない。コンパクトなサイズでありながら外観からは予測不能な収納力。それは絶妙なサイズバランスと立体に組み上げる時に外にも内にも縫い代が出っ張らない縫製方法がなせる技。使ってみないとそれは分からない、それが分かるともう手放せません。今回もいっぱい作りましたが完成前から予約が殺到して店頭に並ばない色も出ちゃいました。ご購入予定のお有りのお客様はお早めに見に来てくださぁ〜い。

では今回作ったポーチ・ピッコロをご紹介〜

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エレファントはいつも作ってもすぐ売り切れてしまうので今回はグレーも黒も多めに作りました。エレファントはワシントン条約抵触革です。でも一時入荷出来なかった時期はありましたが今は正規ルートでの入手可能革です。高級特殊皮革はあまり使わない牛革好きの私ですがエレファントだけは好きですね、だってこんな丈夫な皮革は他に知らない。税込み88,560円也。

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デンマークカーフ原皮を日本のタンナーでオリジナルでなめしてもらったネイビー。昔あった惚れ惚れするイタリアンねっとりカーフを再現出来るか試しで作ってもらった。そしたら予想をはるかに超える素晴らしい革に仕上がった。今回ネイビーだけを作って頂いたけれど、何色か試してル・ボナーの定番革に加えたいと思っている革です。良い原皮を使ってなめすと日本のタンナーの中には凄い技術者がいるのだなと、改めて感心させらた革との出会いでした。税込み37,800円也。

黒桟革は今回は黒のみ。国産黒毛和牛の皮を姫路の伝統的なめし技法の白なめしで仕上げ、その白なめし革をアニリン染めし揉んでシボを出し、そのシボのトップ部分に本漆を10数回塗り込んだ革。こんな手間をかけた革を他に知らない。その日本を感じさせる革で作ったポーチ・ピッコロは特別な風情を感じさせる。税込み47,520円也。

ル・ボナーではヨーロッパの革だけでなく日本のタンナーさんの特別な技術を実感出来る革も使い始めています。

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シュランケンカーフでは黒、アントラジス、ジーンブルー、オリーブの4色。4色作りましたが、今回特別に作ってもらったシュランケンカーフの新色・アントラジスのポーチ・ピッコロは製作中に予約が入り店頭に並ぶことなく発売前売り切れ・・・次回ピッコロ作るときにアントラジス(新たに革はオーダーしました)は加えますので宜しくお願いいたします。冠婚葬祭用に使える事が大きな意味を持つポーチ・ピッコロなのでシュランケンの黒は特に多く作ります。なので今のところ一番在庫多くあります。それとジーンブルーとオリーブ作ってシュランケンカーフタイプは37,800円也。

Le Bonheur (17:10) | コメント(3)

Comments

  1. HIRO より:

    はじめて投稿させていただきます。
    いつもブログを楽しく拝見させていただいております。
    また、私にとってこのブログは楽しむためだけのものではなく、モノに対する考え方、作る思い、存在することの味わい方など、ひいては世界の捉え方というものを思い知らされ、松本さんの綴る文章、写真を通じて教材とさせていただいています。
    そんな私にとって、幸いにもル・ボナーという店は生活圏からとても身近な立地ではあるものの、聖地の様であり、扱う鞄や革小物などは神聖なモノであると過度に感じてしまい、何度挑戦しようとしても未だに緊張して店内に入ることができず窓の外から眺めるだけの遠い存在でした。
    それが、このクリスマスをもって妻からサプライズで渡されたプレゼントはベルトホルダーの『ル・ボナー』とキーケースの『ポンテ』だったのです。
    袋から取り出した際には、あまりの驚きと嬉しさに奇声をあげてしまいました。
    あの今までに何度となく夢に見たモノであり、度々ル・ボナーの真髄を感じられるアイテムとして紹介もされる普遍的な『ル・ボナー』と、何度かモデルチェンジもしながらその小さな体には見合わない世界を感じさせ、触感としても感動を与えてくれる『ポンテ』だったのです。
    しかも、驚きのプレゼントはこれだけに終わらず、最後に妻から見せられたのは1枚の写真で…笑顔で写る妻と、なんと店主ボンジョルノ(スミマセン。普段勝手にそう呼んでおりまして…)とのツーショットだったのです!
    私にとっては、妻が芸能人や偉人と共に撮影した写真に相違ないんです!
    ネットで購入したのではなく、聖地に足を踏み入れて購入した証拠として写真を撮ってくることを1ヶ月以上前から画策していたとのことでした。
    仕事中に、妻が急に失礼なお願いをしたにも関わらず、妻の意を汲んで快諾してくださったとのことで、ありがとうございました。
    (松本さんは、はじめ「写真お願いしていいですか?」という妻のセリフに対して、カメラマンとして撮影しようとしてくれたというエピソードを聞き、笑ってしまいました。)
    こういった場で、こんなに長々と駄文を書き連ね、このブログを楽しんでおられる他の方に迷惑をかけていることは重々承知しているのですが、クリスマスでの出来事ということで…どうかお許しください。
    どうしてもお礼とお詫びのコメントを残したく、勇気を振り絞った次第です。
    いつの日かもっと勇気が持つことができれば、お店の扉を開け、直接申し上げたいと思います。
    妻が、お仕事中に大変ご迷惑をおかけしました。
    そして、モノにはおさまらない思い出としてまで、最高のプレゼント手に入れることができました。
    本当にありがとうございました!

  2. Le Bonheur より:

    コメントありがとうございます。このところフェイスブックをするようになってからブログの投稿が減っていていけないなと思っていました。来年からは投稿回数を増やすようにしたいと思います。是非遊びに寄ってください。

  3. 匿名 より:

    ありがとうございます!
    いつの日かお店に入らせてもらいます。
    きっと緊張しすぎて一言も発さずに買い物をする事になるとは思いますが…
    フェイスブックもインスタも楽しませていただいております。
    でも、個人的に色々な話に触れる裏話の様なこのブログが大好きなんです。
    これからも益々精力的にステキな世界を創造してください!
    ブログ内容に関連性のないファンレターの内容で失礼しました。

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