久々にル・ボナーのダレスバッグたちが店頭に徐々に並び始めています。まずは細ダレスから。黒、ネイビー、ワイン、チョコの4色で作りました。グリーンは前回作った最後の一つ。枠を最後に手縫いで本体に縫う工程は自社内での作業となるので、ダレスバッグの場合店頭には徐々にしか並べられません。1日3個のペースで縫っていますので、スームーズに作業が出来たとしても、全て縫い終わるのは先になります。
ル・ボナーのダレスバッグの特徴は、一般のダレスバッグに比べて縦横比が長方形というより正方形に近い事と軽さ。ダレスは横から見ると上しぼみの三角形。其の為、高さが低いとマチ幅ほどには書類が収まらない事になる為、書類をマチ幅めいっぱい収められるように高くした。書類を収めた上部分で枠に向かって上しぼみが始まる歩留まり部分としてこの高さをチョイスした。スマートだのに入れるとその大容量に驚かされる。軽さの追求は素材の質感を損ないやすい事と型崩れの原因を生む可能性をはらんでいる。そのデメリットをカバーし補強した上でなら軽い事にこしたことはない。本体は1.8mmにブッテーロを割ってそこに心材を貼っています。これが1.5mmだとブッテーロの質感を損なうし2mmだと重く感じられた結果決めた厚み。型崩れを防ぐ為に、左右本体の肉盛りやコバ3面で重さを支える仕様も寄与している。そして最大の補強は枠の手縫い。
細ダレスの場合、菱目打ちで菱を切り丸針で手廻しすれば手縫い風にミシンでも縫う事が出来る。しかし軽量を求める為にアルミ枠を使っているので手縫いしないと型崩れの原因になる。硬い鉄枠ならミシンでも大丈夫かもしれないけれど重くなる。ただ、手縫いの工程は量産で頼む事は不可能なので、その工程は自社内の作業となってしまう。それでもこの部分は手縫いでしっかり絞って縫って、枠が変形する緩みを生まない方を選んだ。その工程があるので、ル・ボナーの他製品に比べてダレスバッグは割高感がある価格設定になってしまう。細ダレス140.400円、太ダレス172.800円。
この後、太ダレスの前錠タイプ、枠錠タイプも徐々に組んで店頭に並べていきます。全部揃ったら太ダレスもブログアップします。その前に予約頂いているお客様のを先に組んでいき、順次ご連絡させて頂きます。2年お持ち頂いていたお客様もおられるので恐縮しています。
ダレスバッグはル・ボナーで現在も定番で作り続けている唯一のハードタイプ。これからも作り続けていきます。
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