頓挫して久しいカジュアルタイプのリュックの型紙を新たに作り再び作った。前回はファスナー口の雨蓋のヨレが特に気になってそれを解消する事をまずいの一番に考えた。曲線のところに直線の蓋を縫い込むとヨレは出てしまう。でもそれを最小限に抑える手立てはあるはずと思った。それに加え各所を補強修正し背負いやすさも考えた。良い感じ出来たのではないでしょうか?。これなら自信を持って製品化出来る。
このカタチは我青春のオマージュ。シェラデザインズのデイトリッパーという不朽の名作を採寸し、アルパインデザインが最初期作ったデイパックの仕様を加えました。アウトドアなナイロンリュックと違い革で作る場合、素材の厚みが思うようにこのカタチを作らせてくれない。でも革鞄を作り続けて40年の私は、そのハードルを越えたのでありましたぁー。
ショルダーはウレタン入りの表裏シュランケンで革のバインダーのクッション性を考量した贅沢仕様。バイクなどに乗った時にズレを防止するベルトも付けました。調節部分の金具はアウトドアでよく使うタイプのカタチではあるけれど、プラスチック製ではなくて金属製。
この付け根の止め方がアルパインデザインの仕様。
金属の棒2本で止める仕様。これは縫い込んだりするより相当頑強なはず。昔登山で使われていたキャンバス生地の大型リュックのキスリングでもこの仕様を見た覚えがある。この仕様を使いたいというのもこの革製デイパックを作りたいと思った一つの要因。
下の方の口がメインルーム。上が小さめの部屋になっている。そして上はファスナー口から内装を落しにした事で、メインルームにぶら下がる形式に。その事が功を奏してメインルームには大きめのノートパソコンも収める事が出来る(上ポケットの裏側のスペースも使える)。荷物内容量はパパス・ショルダーの倍ほど入る。内装はピッグシルキー。
思い立ってセカンドサンプルを作り始めて思いの外早く作る事が出来た。それはきっとこのリュックの使い心地を試す為に、間近に迫ったアメリカ東海岸出張のお供をさせる事は大事なはずだと自分に言い聞かせた。私が自ら実験台となって、本生産する時の改良点を見極める必要性はあるはず・・・・・。
提げた感じはグッド。これでアメリカ東海岸出張?をハードにこなして参ります。
この革製デイパックはビジネスシーンで持てるビジィーリュックと違いそんなに売れないと思う。高級皮革のシュランケンカーフをふんだんに使っているので価格は間違いなく高くなる。でも作りたかった。私のノスタルジーがそうさせる。
いつも楽しく拝見しています。リュックの出来の素晴らしさに初めてコメントさせていただきます。
ナイロンと違って、シュランケンでこのデザインは素晴らしいです!大人がさりげなく使うとお洒落ですね。
追伸 最近、万年筆熱が高じているのですが、探していたアウロラ85周年を手に入れることができました。綺麗な赤で、テンション上がっています ^_^
もともとアウロラが好きですが、あちこちで話題になって気になって、ここでも熱く語られていて背中を押していただきました(笑)
10年前の人気の限定なので、長期戦も覚悟でしたが、予定より早くゲットできました。gg
万年筆の話題も楽しみにしています。