私は4年使い続けたパパス・ショルダーを新しく換えた。
シュランケンカーフのライムグリーンのパパスを使う前までは、エージング具合をお客様に知ってもらう為という理由をこじつけて1年毎にミネルバボックスのパパスを換えていた。その後シュランケンカーフでもパパスを作るようになり、ドイツ〜チェコ〜イタリア周遊文具旅の時に、ヨーロッパの人たちに日本のカバンの素晴らしさを伝える為なんていう大義名分の元、一番派手なシュランケンのライムグリーンのパパスをチョイスした。その後一年毎にシュランケンの色を換えて使う予定にしていたけれど、使い込んだ後の落ち着きを加えたライムグリーンの色合いと、使い続けるほど馴染むシュランケンの質感に愛着増して換えられなくなった。毎年違う色のシュランケンのパパスに交換しようと試しに提げてみるのだけれど、何かしっくりこない。それほどライムグリーンのパパスはボンジョルノと一体化してしまっていた。
だがしかしアクシデントがあり、使い続ける事も全然可能ではあったけれど、新しいパパスに4年ぶりに交換することにした。そして在庫である色のシュランケンのパパスを再び一通り提げてみて出た結論は、画像でお分かりのように結局ライムグリーン。もう私は使い込んだ見本の為に色々な色を持つという業務的意味合いには目をつぶる。他の色は私の場合は持てないみたい。
その新品の同じライムのパパスに換えた理由のアクシデントとは、いつも一緒に提げているカメラのレンズが原因。大変気に入っているレンズなのでいつもこのノクトンクラシック35mmF1.4をNEX-7に付けて持ち歩いているのだけれど、このマニュアルレンズには上の画像で分かるように角付きなのだけれど、その角がパパスの革表面にあたって削れてしまったぁ〜。これは私の不注意。すぐに慌てて修正してみるものの治らない。それがどうにも気になってしまったのだった。
新品に換えても同じ事は発生する。でもやはりこのカメラとパパスショルダーは一緒に提げたい。そこでこのカメラのレンズ下部に画像のよだれかけのような革のパーツを考えた。格好悪いけれど、これでこれからはパパス本体とレンズの角は直接接触しない。
二代目シュランケンのライムグリーンのパパスは末永く使いたいと願う。そして初代ライムのパパスは、使い込んだ後の見本として、それと扱いの悪い使い手の教訓として、ル・ボナー店舗にて永久保存品として余生を過ごす事になりまする。
皮が剥がれてしまったのは残念でしたね。
しかしその愛着ぶりにパパスも喜んでいることでしょう。
私もライムグリーンのパパスを毎日通勤で使っておりますが、
日々愛着のレベルメーターが増していくのを感じております。
植物や動物と同じように愛情を注げば、良い表情になっていく
のじゃないかと思う今日この頃です。
永久保存のパパスに合掌。