多くのお客様にお待ち頂いていた「ブッテーロ天ファスナーブリーフケース」が登場です。予約されていた皆様には順次御連絡させて頂きます。連絡するのを忘れていたりする事も多々ありますので、その可能性を感じたお客様はinfo@kabanya.netまで御連絡宜しくお願いいたします。
今回はチョコ、ワイン、ネイビー、黒の4色。チョコとワインと黒の内装革はワインレッド。ネイビーだけステッチと同色のブルー。
革のエージング具合は使う人によって大きく違ってくる。このイタリア・ワルピエ社の作る植物性オイルを含ませたピュアタンニン革のブッテーロは特にそれが顕著です。傷付き易く雨染みが付くとなかなか消えない。ただその事が革の寿命にはさほど影響を及ぼしはしないけれど、やはり魅力的なエージグを楽しめればそれに越したことはない。
乾拭きを丹念にする事でこのブッテーロという革は清潔感を持った見事なエージングを楽しめる革だけれど、革小物と違って鞄の大きさになるとまめに万遍なく乾拭きするのもなかなか大変。ル・ボナーの製品でブッテーロ革を使った製品は学手風ブリーフを筆頭に太ダレス、細ダレス、そしてこの天ファスナーブリーフがあるけれど、その中では比較的この天ファスナーブリーフがお手入れし易い。それはブッテーロを割らずに原厚(2.4mm前後)のまま作っている事が影響しているように思う。ただその事で重い。ブッテーロ革使ったル・ボナーの中で唯一見た目より重い。約1600g。学手は2mmで、ダレスは1.8mmに芯材を貼って本体部分を構成しているので、見た目より軽い。
天ファスナータイプのブリーフケースは世の中にいっぱいあるけれど、ル・ボナーの「ブッテーロ天ファスナーブリーフケース」の大きな違いは、長年使い続けても嫌な型崩れをしないデザインを念頭に作った事。特に重みが一番かかる底部分に外縫いのコバ部分(縫い合わせて出っ張る部分)のない形状にし、一般的に本体上部にかかるハンドルの負担も、浮いたベルトにすることで底に持ってくる工夫をした。その事で使い込むと本体がふくよかな表情になりながら馴染む。包装した荷物を紐で括り止める事から発想した。
あと大きな外ポケット部分がハンドルと本体の間にあるのも珍しいはず。ここに位置すれば、そこに入れた書類などをなくす不安も相当解消されるはず。このポケットにもA4ファイルサイズが収まる。その部分も内装を革にしてオール革仕様の為、内装に使ったピッグシルキー革は表革の倍ほど必要な贅沢仕様。
今回はまだ81,900円です。次回生産においては3割値上がったブッテーロを使う事になるので、値上がり必至の気配です。
確かに「見た目から想像する重さ」よりは重たいですね。maxに書類を詰めて持ち歩いた時は、さすがに腕が疲れました。
しかし腕をまっすぐにしてコレを持つと、(本体が厚くないので)体に当てるように持つ事ができ、長時間提げていても苦ではありません。
しかも、丈夫なブッテーロのおかげで余計なしなりが無く、安定して持てます。その安定感がまた重さを忘れさせてくれるのだと思います。
ハンドルの太さ・柔らかさは、手にかかるストレスを軽減してくれていますし。
こんなに丁寧に作られた、こんなに素敵な鞄と出会えた事が幸せです。
持って幸せ、磨いて幸せ。
コレを眺めながらウイスキー…とか♪
家、車、家電etc…今の世の中は「大量生産、大量消費」と言われますが、上質な物を、大切に長く使う方が、心が豊かになる。そんな事をル・ボナーの作品から教えていただきました。