ル・ボナーの一日

素晴らしいフォルムのボウラーハット入手

2012年07月31日

ハミのお祝いついでのおまけと言って顧客のN氏が、和歌山の旧家の蔵にあったボウラーハットをボンジョルノにと持って来て頂いた。私は帽子も相当強い興味を持っている。特にボウラーはライターN氏と一緒に相当に強い関心を持ち、ボウラー普及推進友の会の結成を企てようとした事があるほど好きな帽子だ。なのでいくつか持っている。 IMG_8883.JPG 今回頂いたボウラーハットは由緒正しき品で、その上未使用で蔵に眠っていた品。戦前和歌山の山林王が三越にオーダーした英国製。ケースも洒落ていてラベルもいい味わい出している。でもいくら未使用品だと言っても、80年近く放置されていた帽子なんて被れる代物ではないだろうなんて思っていたボンジョルノでありましたが、そのボウラーハットを見てびっくり。こんなに素晴らしいボウラー見た事がない。 IMG_8886.JPG 極めて肌理の細かなファーフェルトの質感は現役ばりばりで衰えていない。 そして何よりその流麗な曲線美を持ったボウラーは今まで見た事がない。 IMG_8891.JPG IMG_8890.JPG 前から見ても横から見ても、 表情ある職人のセンス感じる手加減絶妙なライン。 IMG_8893.JPG IMG_8895.JPG 渕を飾るパイピングの幅もサイドが幅広で前後が細くなった案配が絶妙。 私は今までアングロサクソンの手仕事に対しては評価が低かった。しかしこのボウラーハットの神経が行き届いた手仕事を見て、少しその考えに揺れが生じている。現在のイギリスでもこのレベルの製品が作られているとしたら凄過ぎる。その事を確認したくなった。 IMG_8885.JPG この部分を革を使って作っているハットも初めて見た。 ハードタイプのハットは頭にフィットしないと最悪。サイズが丁度でも駄目。なので今まで頭の形が違う英国製は見向きもせずに、ラテンのイタリア製と日本製を主に入手していた。でもこの英国製の帽子は日本人の特注品だったから、ボンジョルノにジャストフィット。 IMG_8884.JPG ロンドンのボンドストリートか。 行って見て確かめてみたくなった。 現在の英国の手仕事を。 IMG_8889.JPG いくつかのボウラーハットを入手したけれど、カタチはそうでも何か違っていた。 これこそチャーチルが被っていた私の求めたボウラーハットだ。

Le Bonheur (07:16) | コメント(1)

Comments

  1. リカルド夙川 より:

    ボラーハット、スンバらしいですね。やはり、普段の行いがスンバらしいからでしょうか。
    マッチした衣装でバッチリ決めたお姿を是非拝見したいです。
    Re: ボンジョルノ より
    ボウラーは元来礼装用の帽子なので、
    それをどうアレンジして違和感なく被れるかが要点かと。

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

アーカイブ