ル・ボナーの一日
ビジィーがモデルチェンジ
2006年03月13日
ビジィーのモデルチェンジ版のサンプルが出来上がりました。
経年変化が楽しめる出張用の鞄をという要望に答えてビジィーをデザインしました。生まれて3年ほど経ち、使ってもらっているユーザーの意見を聞きながら、改良することにしました。
使っている人の多くがまず感じることは重いということです。経年変化を楽しめるオイルを多く含んだタンニンなめしのミネルバリスシオを使った場合、重くなってしまうのですが、それを何とか少しでも軽く感じれる工夫をすることが最大の課題としてモデルチェンジを試みました。その結果、2本取っ手をやめ、マチの内側にハニカムというプラスチックの軽量の枠をいれ1本取っ手にしました。そのため正面の顔がシンプルになったため少しいじろうかと考え悩んでいて、顧客の何人かの人に意見を聞いたのですが、聞いた大半の人が、ビジネスシーンで使うのでシンプルな方がよいとのこと。このままでいくことにしました。
何点かの部分的な改良を加えて、5月には店頭に並べれるようにしようと思っています。
メンズの定番の補充は月に1型は作るようにしているのですが、去年の暮れからパパスショルダーが好評で連続して生産していたため、メンズの棚は寂しくなっています。4月はブリーフ・シカゴの在庫が黒だけになっているので、茶トチョコと今回はネイビーを作ります。5月は新型ビジィーです。新作も出したいのですが、まずは定番の充実が先です。
定番の鞄も、作るたびに少しずつ新しい工夫をしています。太、細ダレスは20年近く基本デザインは変えていないけれど、今でも作るたびに進化しています。次回の生産においては少しアレンジしたタイプも作る予定です。奇抜なデザインは目を惹きますが、長く付き合う時はオーソドックスなデザインの鞄の方が良いと思う。その中に作り手の創意工夫を注ぎ、センスというエッセンスを加えます。
今日は雪舞う寒い1日でした。そんな中、鞄好きのM氏が来店されました。M氏は鞄の保存のために湿度を一定に保ったワンルームをそのためだけに借りて鞄を購入しつづけている人です。ル・ボナーの鞄の何点かも買っていただいていますが、その事以上に、古き良き時代のヨーロッパの鞄を色々見せていただけるのが、私たちには良い勉強になります。
Le Bonheur (20:10) | コメント(1)
新しいビジーはシンプルよいですね。確かにビジネスシーンを考えると一本のハンドルが良いです。「細」「黒」は1泊の出張には最適でしょうね。ただ「太」「茶」を使っていますが、ボストン、旅行鞄と考えるとこれまでのデザインが好きです。ジッパーの開閉に不便な2本取ってに輪を付けた状態は、網棚に鞄をのせて眠るには安心感があります。