ル・ボナーの一日
7月最初の休日は仕事だった
2009年07月03日
休日の木曜日だったけれど仕事していました。
ハミはオーダー品のクラシコバッファーローのバッグを制作中。
最近扱うようになったこのタンニンなめしのバッファーロー(水牛)は、
シブが災いしてなのか扱いが難儀な革です。特に割漉きが難しい。
あまりに漉きずらいので、割漉き専門でやっている職人さんに聞いてみたら、二枚ほど漉くともう刃が駄目になり砥がないと革が巻き込むそうで、受けたくない革の筆頭だそうです。
ハミも漉きに悪戦苦闘。漉けない部分は革包丁で手漉きしながら作業を進めています。
私は貯まってきた修理&メンテナンス作業。
16年もお店をやっていると、常時何個かの修理&メンテナンスのバッグがあります。
この細ダレスは10年選手。コバの磨き直しのメンテです。
ル・ボナーの細ダレスの形が確立した頃の品で、底の部分が少し変形しています。
大きな支障はないのですが、少し気になる部分です。
それでこちらは5~6年前制作の、メンテで里帰りしていた細ダレス。
パターンを修正したので使い続けても良い収まり具合をみせている底部分です。
少し前にハンドルの交換修理をしたグラス。
グラスに使っている抜き手形式のハンドルはあまり丈夫ではありません。
使い続けるとル・ボナーの定番ハンドルに比べて交換時期が早めにきます。
その交換修理の時メンテもしてお渡ししたら、すごく喜んで頂けた。
芯材を極力使わないで、革なりの腰感生かした表情がよく出ています。
良いなめしだった頃のデュ・プイのチェルケスだから使い込んでもこの味わい。
鞄屋やっていると今まで作ったバッグの修理&メンテは必ずあります。
本体の革が死んでいなければ修理は可能です。
修理する事で使い込んだ後の問題点を知り、改良を加え続けています。
そんな私たちの傍らで、チャーはいびきをかきながら熟睡モード。
お店のガラス越しにニコニコしながらそんなチャーを見ているご夫婦。
そのご夫婦もビーグルを飼っておられて、近くのペットグッズショップのご主人が、珍しい薩摩ビーグルがいるから見に行ってみたらと言われて来られたそうだ。。
「男前なビーグルでしょう?」とハミが笑いながら言ったら、「私たちの飼っているビーグルも男前だけれど負けました」と笑顔の外交辞令。
チャーは熟睡モードを邪魔されて、いつもの響き渡る高音の雄たけび。
ワンちゃんいっぱいの街だけれど、この頃ビーグルの数が増えているように感じる。
人に対して従順さのない犬種だけれど、なんか本能に従順なバカさ加減が飽きさせない犬種だ。
昼食に期間限定で販売していた「イタリアン・シーフードヌードル」
イタリア好きのボンジョルノが思わず買ってしまったチーズ&トマト味スープ。
食べて思った。これは定番にはならないだろう。
Le Bonheur (00:02) | コメント(0)
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