2015年も始まりました。正月三が日は完全にパソコンを開けることなく完全休息していたので遅くなりましたが、今月もボンジョルノの万年筆、レンズ、時計、帽子たちの紹介〜。
ウォーターマンのカレン・デラックス。フランス製の万年筆はデュポンの世界一の勘合の感触には惚れ惚れしていましたが、フランスに移ってからのウォーターマンには全く興味がなかった。でも冷静?に接する機会が有り、その魅力を知ってしまった。このカレン・デラックスのデザインと質感に参った。上等なモノとはこういう品ではないだろうか。書いていて微笑んでしまう美しさを持っている。ラテンとアーリア系の絶妙なバランスをこの万年筆は伝えてくれる。スターリングシルバーのキャップが少しエージングしてくると、その魅力もジワっと染み入る。好きなイタリア万年筆と違い安心感あるしっとりとした美しさ。
カールツァイス・プラナー50mmF2。レンズ色々いっぱい持っているけれど、このレンズが一番よく使ってる。これを、工作精度に驚かされるコシナのマウントアダプターを介してα7Rに装着して撮っている。つい最近、50mmの頂点の最新のズミルックスで撮る機会があった。一瞬その誘惑に動揺した。でも悟った。。。。それを生かせるだけの腕がない事を。あと外観がこのプラナーの方が好きだという事の方が、その誘惑に屈しなかった大きな理由なのかも。どちらにしても50mmのレンズは面白い。
時計はルクルトのフューチャーマチック。50年代の自動巻き最初期のハーフロータータイプ。このダイアルデザインが大好きだ。私が生まれたその時代の人たちが描いた近未来をイメージしているとボンジョルノは思っている。ハーフローターの振り子のようなギーコチ〜ギーコチの音色が好きだ。時間のロマンに誘い込んでくれる。あの世に持っていくとしたらこの時計。
しかし、この時計を維持するのに大変苦労している。付けてるのはクリスマスシーズンから正月明けまでの短い期間しか付けていない、いや付けれない。このハーフローターはパワー満タン状態になっても逃す機構がない。その為、パワーリザーブインジケーターは満タン状態になりそうになると外す監視用。世話が焼けるけどわたしにとって愛しさ一番の可愛さ。
英国製のハードタイプのハットは、アングロサクソンと黄色人種の骨格の違いの為、既成だと日本人の頭に合わない。イタリアなどのラテン系は既成でも大丈夫。和歌山の山林王が戦前三越に特注して作らせたボウラーハットのデッドストック品が蔵に眠っていて、縁あって私の元へやって来た。私の為の特注品かと思えるほどぴったし私の頭に収まるではありませんか。
ロンドンのボンド通り製。頭の型をとってそれを船で送り作ったこのボウラーハットは、当時のの英国と日本の為替も考えるとすごいお値段になってしまうだろう。作りもアングロサクソンが作ったとは思えない繊細さ。80年の間眠っていたとは思えないファーフェルトの質感にも驚かされる。私の持っている帽子の中でも最も素晴らしい逸品。
ただ、本来礼服着用時に被る帽子の為、普段着では違和感有り有り。ハットをカジュアルに被る名人?であるボンジョルノでも、この山高のボウラーはどう工夫しても名探偵ポワロ風に。なので一年の中で正月三が日のみ着用。所有しているだけで豊かな気持ちになれる素敵なハット。
という感じで今年もお気に入りのモノたちと楽しく一年を過ごしたいと思っています。
はじめまして。このサイトを見て、カレンデラックス購入しました。以前からいろいろ万年筆つかっていたのですが、カレンデラックスの書き味最高でした。
ありがとうございました。